「ロシアで日本のお笑いを広めていました」 埼玉大学 多賀香織
■ミス埼大コンテスト2015 (埼玉大学) グンラプリ
多賀香織(たがかおり)
■ミスコンに出場したきっかけは?
存在は知っている程度であまり興味はありませんでした。友達に推薦されて、最初は、人前に出て批判されるのがイヤで断っていました。でも、ファイナリストに選ばれて、背中を押してもらわなければやらないことだろうし、大学に入って新しいことに挑戦したい気持ちもあり参加を決心しました。
■ミスコンの活動はいかがでした?
大学内でフリーペーパーを配るイベントがあって、他のファイナリストには人が集まって、握手とかサインをせがまれているのに自分のところには人がこなくて、泣いちゃいました。泣くとさらに人が集まらなくなり・・・悪循環。自分だけ人気がないことに落ち込み「やめたい」って。「ポジティブな人間でそんなに落ち込むことはない」と思っていたのですが、自分の新しい面を発見しました。
それから一週間は落ち込んでいました。同じファイナリストに「あなたを応援してくれる人が一人でもいるならば、その人のために頑張るべき」と言葉をもらって思い直しました。「少なからず私を応援してくれる人がいるならば、自信をなくしてくよくよするのは申し訳ない、最後まで笑顔で頑張ろう」って。
お互い競い励まし合ったファイナリストの5人に出会えたのがうれしかった。バレエしか知らない自分にとって新鮮な日々でした。
■多賀香織さんはどんな人?
ひとことで「バレエ」ですね。自分の人格形成のすべてです。中学生からバレエでロシアのモスクワに留学していました。学校と寮の行き来で、一日中大好きなバレエ漬けの生活です。
大学に入る前はプロのバレーリーナになるために、ヨーロッパやロシアを中心にバレエ団のオーディションを受けていました。なかなか思うにまかせず、親と相談して「20才までは納得いくまでやる」と決めました。そして、誕生日を迎えた瞬間、練習とオーディションの日々は終わりました・・・。いつかは踊れなくなる、自分の選択肢を広げるために大学への進学を決めました。
それからも、バレエ学校が、大学入学資格に入るのか? とか、いろいろ大変だったんですけれど、無事、埼玉大学に入学できました。
■ロシアでの生活は?
寒いです、マイナス20~30度、真冬の外出は10分が限界で、まつ毛がこおって目があかなくなります。外には出られないので、日本から持ってきたお笑いのDVDを何度も観て、おかげで完コピして、ロシアの学校で、お笑いを広めるべく、みんなの前で演じていました(笑)。でも、笑いのツボが違うのかな? 「あの子また変なことをやってるよ」的な扱いで、楽しいのは私だけ(笑)。
夏は20度くらいになって快適なんですが、日本的なエンターティンメントスポットはなくて、寮母さんは「散歩に行きなさい」って言っていたので、よく公園に行きました。日本との違いは、バレエやオペラのチケットが安くて毎週なにかしら公演が行われているところ。より身近な存在なんだと思います。
寮暮らしだったんですが、友達が誕生日にサプライズを準備してくれていて、朝起きたらば部屋が風船に埋め尽くされていて、枕元に手紙があって「風船の中にいいものがるよ!」って、朝からパンパン風船割りました。自分を理解してくれる仲間と大好きなバレエ漬けのロシアでの日々は貴重な時間でした。
■将来は?
バレエで役を演じることが大好きです。人生は一回ではものたりないので、役を通じて、いろいろな人生を演じることができる女優になりたいと思っています。